損益分岐点(CVP)分析(2)

損益分岐点の計算式について解説していきます。

それぞれの用語を順序だてて説明していかないと、損益分岐点の計算式まで

たどり着かないため、長くなりますが解説します。

損益分岐点の計算式

損益分岐点の計算式自体は非常に簡単です。

損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率

単純な割り算で求めることができますが、まず固定費・限界利益率(変動費の反対)とは何かを

説明していきます。

固定費

固定費は、売上高の増減には「あまり影響を受けず、ある程度固定で支払う費用の事」です。

具体的には、電気代、家賃に加え、皆様にお支払する給与も固定費です。

勿論、工場であれば売上高が増えて生産量が増えれば電気代は増えますし、

給与も残業代が増えていきます。

しかし売上高が半分になったとしても、電気代や給与は半分にはなりません。

よって固定費に該当します。

変動費

変動費は固定費の反対で、売上高の増減に影響されて大きく数値が変わる費用のことを言います。

代表的な費用は、主に製造業の材料費・外注費です。

売上高(生産量)が半分になれば、材料費・外注費も比例して半分近くになります。

固定費?変動費?

上記の通り、主に製造業では固定費は電気代・家賃・人件費等、変動費は材料費・外注費となります。

分かりやすく言えば、費用はどちらかに属するので、変動費以外は全て固定費と捉えてください。

また、業種によって、変動費・固定費が変わってくる場合があります。

自社トラックのガソリン・軽油代に該当する燃料費がその例です。

燃料費は製造業の場合は固定費です。売上高が増減しても、トラック便の数は大きく変動しません。

反対に運送業の場合は、売上高(荷物量)によりガソリン代・軽油代が大きく変動します。

続きは次回で。