損益分岐点(CVP)分析(3)
損益分岐点分析の3回目です。
損益分岐点 = 固定費 ÷ 限界利益率
の限界利益率の説明を行います。
変動費率
変動費は、製造業での材料費や外注費に該当します。
変動費率は、売上高に対する材料費や外注費の合計の%を示します。
例えば、売上高が100に対して、材料費が20で外注費が10だった場合、
変動費率 = (材料費20 + 外注費10) ÷ 売上高100 x 100%
となり、変動費率は30%となります。
売上高に対して、当然ですが材料費や外注費が少ない方が良いので、
変動費率は少ない方が良いです。
限界利益、限界利益率とは
長々と説明しましたが、ようやく本題の限界利益および限界利益率の話になります。
限界利益とは、所謂「粗利」のことです。
一般的な定義として、
「粗利」=「付加価値」=「加工高」=「限界利益」
とされています。本や解説される先生によって、呼び方が違いますが同じ意味です。
限界利益(粗利) = 売上高 - (材料費 + 外注費)
と定義され、この(材料費+外注費)はまさに変動費のことです。
続きは次回で。