損益分岐点(CVP)分析(6)
損益分岐点を下げる施策2 固定費を下げる
当たり前ですが、固定費が下がれば損益分岐点は下がります。
前回からの例で、
500(固定費) ÷ 限界利益率70% = 714万円
のところを、固定費500から30を下げて計算してみます。
470 ÷ 70% = 671万円
と大きく下げることができます。
固定費の代表的な科目はやはり人件費です。
単にリストラしろということではなく、残業代を減らすことや
退職者が出ても人員を補充しない方向でいけば、数値的ですが経営は随分楽になります。
損益分岐点を下げる施策3 売価を上げる
変動費を変えずに単純に売価を上げたらどうなるでしょうか?
例えば元々売価が200円だった場合、売価を10%上げて220円になったとします。
変動費は200円の時に30%であれば60円です。
売価だけあがるので、60 ÷ 220 = 27%が変動費率に変化します。
500 ÷ 73% = 684万円
となり、損益分岐点が下がります。
次回はまとめです。