損益分岐点(CVP)分析(7)
損益分岐点分析のまとめです。
重要な施策
損益分岐点は低い方が良いのは先から説明してきました。
損益分岐点を下げるためには、
①変動費率を下げる
②固定費を下げる
③売価を上げる
3つの施策が基本ですが、経営者はどれを目指すべきでしょうか?
どの施策も重要ではありますが、これは②の固定費を下げるになります。
何故固定費なのでしょうか?
固定費を下げることが最優先
理由は単純です。一番「やり易い」からです。
変動費や売価は相手企業があることで、簡単には下げられません。
今日現在では材料費が高騰し、比較的売価を上げやすい状況ではありますが
通常であれば製品・サービスの単価を上げるのは相手があるため非常に大変です。
一方で、固定費は内部的な事情で下げることができるものが多いです。
別に人を解雇しろということではなく、どの作業であれ予定通りの作業時間で完了すれば
結果として人件費は下がってきます。
また、接待交際費の削減や不要な会費の解約など色々掘り出せば出てくることが多いです。
まとめ
①自社の損益分岐点をまず把握する
②固定費を下げることができるかを検証する
これらが出来れば、おのずと儲かりやすい会社の体制が築けていきます。
自社の指標をしっかりと検証しましょう。