流動性分析(3)

当座資産

流動比率から、さらに流動性を絞り込んだ分析が当座比率です。

当座資金とは、

・現金預金

・売上債権

を指します。つまり流動資産から「棚卸=在庫」を除いた内容となります。

業種や生産内容により、良く動く在庫だけではなく長期的にストックする在庫もあります。

長期的に動かないとなると、厳密には流動性を欠くので当座資産が実際の流動資産とも言えます。

当座比率

当座比率は流動比率の流動資産を当座資産に置き換えて計算します。

当座比率(%) = 当座資産 ÷ 流動負債 ( x 100%)

※流動負債は流動比率と変わらない。

この結果、当然ですが流動比率よりも少ない数値になります。

一般的には、絶対に100%を下回ってはいけないと言われております。

コンサルタントとして多数の決算書を拝見しますが、やはり業績が悪い会社は

この数値が悪く100%を切っていることが多いです。

自身の会社の流動性を高め、資金的な不安を解消するような経営が必要です。