役員借入金とは

役員借入金はその名の通り、代表取締役社長や会長および取締役「から」

会社「が」借りている資金の事です。

すなわち、社長 ー>資金 ー>会社となります。

これは、経営があまり芳しくない状態の場合に発生することが多いです。

即ち、会社の資金が足りないため、社長の個人預金を会社に入れて

資金繰りを安定させる目的がほとんどです。

故に、我々コンサルタントは借入金の総額だけではなく

役員借入金がどの程度あるかで経営状態を見ることになります。

役員借入金の種類

役員借入金の種類といっても、発生の仕方になります。

1)社長の個人預金を会社の口座に直接入れる

 これは上記の通りで、社長の個人資産を直接投入することになります。

2)役員報酬を受け取らない

 もう一つのパターンとしては、役員報酬を社長が受け取らない場合

 経理上は全額支払ったが借り入れが発生したことになります。

 社長の毎月の役員報酬100万円だったとして、経営が苦しく資金に窮しているため

 2月の給与を40万円しか受け取らないようにします。

 その場合、役員報酬は全額払っていませんが100万円で、役員からの借り入れが60万円となります。

経営が苦しい場合、役員借入金にもいくつか制限が掛かります。

これは次回で。